緑内障検査のおすすめ

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緑内障検査のおすすめ

地域の他科の先生達と開いている勉強会の当番となり、緑内障について、教科書や自院の症例をまとめているところですが、改めて、緑内障については早期の検査が必要、と認識しました。

その理由は、①初期には自覚症状がない病気だから、②症状を改善することができないから、③診断面では、非常に進歩しているから、④初期では点眼治療が有効だから、⑤症状が進んでいる場合には、治療しても進行を阻止できない場合があるから、です。
以上の理由から、早く見つけて、早く治療を開始すべき病気です。

当院へ受診され、緑内障と診断された方の中でも、40歳台の方は、「老眼で見にくくなった」「メガネが合わなくなったようだ」と話され、緑内障という疑いはあまり持たれていなかった方が多いです。

大規模な調査の結果、40歳以上の20人に1人の割合で緑内障にかかっている、と報告されています。40歳と言えば、確かに老眼も始まるし、仕事は忙しくパソコンも長く目は疲れる、かといって眼科に行く時間はなかなかない、市販の眼精疲労の目薬でひとまず、そんなことになりやすいかもしれません。

緑内障の検査では、視力・眼圧・視野検査・眼底検査・OCT(光干渉断層計・眼底の網膜の厚みを調べて緑内障の有無を確認)を施行しています。眼底検査は、瞳をピンボケにする点眼を使用するので、3時間くらい車の運転ができなくなり、不便です。一度に検査すべてができなくても、まずは緑内障の可能性があるのかどうか、早急に詳しい検査が必要かどうか、といったことで、受診をしていただいてもいいと思います。

近視の強い方、ご家族に緑内障の方がいらっしゃる場合には、緑内障にかかる割合も多少高くなると言われています。

是非、一度緑内障検査を受けてみることを、おすすめします。(院長)