三一会で眼科の病気のお話をしました

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三一会で眼科の病気のお話をしました

11月12日(土)しんとみ内科の三一会で、眼科の病気のお話をする機会をいただきました。
糖尿病の方を主とした患者会とのことで、年数回のお勉強会などイベントを行っているそうです。
一昨年も同様の機会をいただきましたが、今回も、糖尿病網膜症始め、緑内障、加齢黄斑変性について、お話しました。

 糖尿病網膜症、緑内障の両方に言えることは、初期には自覚症状がないことです。また、どちらの疾患も、診断や治療は進歩しており、初期に治療が開始できれば、失明は避けることができる病気となっております。
 糖尿病網膜症は、内科の先生達が、患者さんに眼科受診を積極的に指導して頂いていること、患者さんの意識も高まっていること、眼科の治療技術が進歩したことにより、失明に至る患者さんは減少し、大変喜ばしいことです。ただ、年に数人の進行した糖尿病網膜症の方をみます。内科の治療が中断されていたり、コントロールが十分につかないまま経過している場合が多いです。糖尿病については、なによりも内科の治療の継続、血糖コントロールが重要です。
 緑内障は、40歳以上の20人に一人の患者数がいると言われています。眼科に受診された方には、お話や院内ポスターで緑内障検診の勧めを行っていますが、眼科との接点がない方にどうやって眼科受診をしていただくのかが、大きな課題です。3月の世界緑内障週間にあわせて世界のシンボルタワーをグリーンにライトアップする運動などを行い、患者啓蒙活動に努力しているところです。
最近、職場の健康診断の結果をもたれて、受診する方が多くいらっしゃいます。眼科健診の欄に、「視神経乳頭陥凹拡大」「乳頭出血」と」あれば、緑内障の疑いがある状況で、精密な視野検査や精密眼底検査が必要です。是非お近くの眼科で早めの診察をうけてください。

 11月14日からは、世界糖尿病週間と、しんとみ内科の鈴木先生がお話されていました。今朝、googleを開くと、タイトルマークは、なんとインシュリン。啓蒙活動の規模に脱帽です。(院長)