緑内障の検査を是非一度

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緑内障の検査を是非一度

 折に触れ、通院患者さんのカルテを振り返りますが、緑内障の患者さんが当院を受診したきっかけは、とても様々です。
緑内障でよく耳にする「視野が狭くなった」と感じて受診される方は、ごくわずかです。
「検診で、眼底写真を撮ったところ、精査を勧められた」と受診する場合、「老眼のため少し見にくい」「目やになど他の症状で受診した際に異常あり精査を勧めた場合、この3つが一番多く見られました。
自覚症状がない状況では、緑内障の診断がついても、ごく初期の場合が多く、「見にくい」と感じている状況では、初期から中期に入りかけている場合が多いです。どちらの場合も、必要な点眼治療を行っていけば、決して緑内障で失明することはなく、大きな支障のない生活を送ることができます。「検診を受ける」「気になることがあれば早めに眼科を受診する」といったアクションが大切です。
現在、緑内障診断は非常に早期に、正確に行うことができます。
視野検査の異常よりも先に見られる眼底網膜の厚みが、診断にとても有効ですので、眼底断層写真撮影を行います。瞳孔を開き、正確な眼底検査も併せて行うことを勧めています。(検査後約3時間程度のピンぼけが続き、自動車運転は危険と思われます)
緑内障の治療も進歩しています。治すことはできませんが、進みを遅くするために眼圧を下げることが必要ですが、主に点眼薬にて対応することができます。
検査をすることにより早期に診断することが可能で、進行予防することができる病気が、緑内障です。ぜひ一度、緑内障検査を受けてみませんか。40歳を越えたらまず一度、是非、検討してください。(院長)