今年も学校健診行いました

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今年も学校健診行いました

担当している小学校の健診が終了しました。
例年通り、1年生には、手持ち式簡易機器を用い、屈折検査を行いました。視力が良くても、遠視があるために、近くの作業が多くなると疲れやすかったり、教科書が読みにくいことがあるためです。今年も、数人の児童に、眼鏡装用が必要と思われる度数の遠視が見られ、精査を勧めました。中には、片目だけ遠視が強く、視力が十分に育っていない弱視の児童を認める場合もあります。視力は、8歳まで育つ力がある、と言われていますので、1年生で弱視が見つかった場合に、遠視の度数にもよりますが、何とか治療可能な、ぎりぎりの時期と思います。学校健診での検査・診断には、方法、精度にも限りがありますので、「眼科受診したのに異常なかった」という場合もあるとおもいます。ただ、「全く不便に思っていなかったけれど眼鏡が必要だった」という場合もあります。学校健診で、精査必要と言われたときには、なるべく早期に、眼科の検査を受けることをお勧めします。
今年の5月から、旭川市で行われる3歳半児健診で、機器を使った屈折検査が導入されるようになりました。早期に屈折異常を発見し、弱視などの治療の必要性を判断することが出来る様になります。8歳まで育つ力がある視力ですが、5,6歳までがより育ちやすいと言われていますから、朗報です。異常を指摘された場合には、「3歳半で視力検査ができるのか?」「3歳で眼鏡をかけるのか?」など心配も尽きないと思いますが、学校健診同様検査しなければ正確なことはわからず、時間や受診回数はかかっても3歳半で検査を行うことは可能なことがほとんどです。心配せずに、まずは眼科へ、行ってみましょう。(院長)