学校健診を終えて

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学校健診を終えて

今の時期は、学校での視力検査や眼科健診の結果を持って受診する児童生徒の方が多くいらっしゃいます。旭川では、小中学校へ市内の眼科医が眼科健診として、各学校へ訪問する体制となっており、市外出身で内科と歯科健診しかなかった私は、入社当時その制度に驚いた事を覚えています。当院でも、現在4校を担当しており、私達視能訓練士は、院長に同行し、機器を使った簡易的な屈折検査(遠視・近視・乱視の有無・・・過去の「わいわい広場(視力について)」で詳しく説明しています)と、眼位検査(斜視の有無)を確認させていただいています。入社して14年経ちますが、毎年入学して1~2ヶ月しか経っていない小学1年生の初々しさや、整列して静かに待っている姿に感心したり、「なにこれ?痛い?」「楽しかった!」などと興味を持ち、声をかけてくれると嬉しくなります。
簡易検査であること、集団の中で限られた時間内で行っていることから、正確性には限りがあり、実際眼科受診にて再検査を行うと、学校より視力が良かったり、結局何も異常がなかったりする場合もあります。ただ、視力が良くても遠視や近視が隠れているために、眼鏡装用が必要になったり、目薬の治療が必要ななることも少なくはありませので、受診のきっかけとしては、健診は有意義と考えています。
以前に比べ、携帯電話やTVゲーム・パソコンなどが多く普及され、幼いお子さんでも近距離で画面を見ることも増えていると思います(我が家の3歳の息子も、いとこのお兄ちゃんのDSや、主人のパソコンの横に座って動画を見たりします)。視力結果が良くても、左右の差があったり、眼が疲れると言った症状があったり、眼を細めたり近づいてみようとする等、何かあれば一度眼科を受診して検査を受けて頂ければと思います。お子さんの成長期には、眼にも変化が起こりやすい時期です。
春から夏にかけて、特に平日夕方や土曜日はお子さんの視力検査でかなり待ち時間が長くなり、ご迷惑をおかけしています。お時間に余裕を持って受診してくださいますようお願いいたします。(視能訓練士 宮崎)
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