新しい年度が始まります。

道ばたの雪も急速にとけ、春がやってきましたね。
入園入学、新社会人、転勤と、新しい生活が始まる方が多い時期です。
当院も、あたらいいスタッフを迎え入れながら、新年度スタートです。
今年度も、心配を抱えて受診された患者さんが、安心して帰っていただけるよう、スタッフ全員で、努力していきたいと思っております。
先月は、世界緑内障週間があり、院内では、積極的に緑内障検診をアピールしましたが、「緑内障検診の大切さ」、耳にすることがあったでしょうか?
何年もかかり、視野が徐々に狭くなる、40歳以上の20人に1人いると言われている、決して少なくない病気です。「見にくい」と受診されたときには、かなり視野は狭くなっていることが多いです。「今見にくいことはない」方にも、予備軍として存在していることが多々見られます。眼科での緑内障の検査を行うことにより、予備軍の有無も確認することができます。緑内障が発症しているのであれば、点眼治療等にて進行予防ができます。
是非一度、40歳以上の方には、緑内障検診を受けていただきたいと思います。10年後20年後も、しっかり見える生活を維持するための検診です。
(検査の所要時間は、1時間から1時間半、瞳を大きくする散瞳薬を使用して検査することが多いですので、帰りはお車の運転が不便になります。ご都合をつけて受診してください)
(当院は予約制でないため、時間帯によってはお待たせすることがあると思いますが、ご了承ください。
(院長)

ライトアップ イン グリーン運動

 3月11日から世界緑内障週間がスタートします。2008年から、緑内障啓発のために世界一斉に行われている国際的イベントです。日本緑内障学会では、2015年から、各地のランドマークを、緑内障のイメージからであるグリーンにライトアップし、一般市民の方への更なる啓発に力を入れています。北海道では、さっぽろテレビ塔がライトアップされます。
緑内障は、40歳以上の20人に1人にみられる病気であり、中途失明の原因1位とされています。初期には、全く自覚症状がない病気ですが、検査機器は非常に進歩しており、極早期の緑内障の発見も可能です。治すことはできなくとも、早期に発見し、進行予防の治療をすることにより、将来的にも大きな不便なく生活出来る病気です。
この緑内障週間に、出来るだけ多くの方々に緑内障という病気を理解してもらい、見えにくいという自覚症状がなくても、特に40歳を過ぎたら必ず一度は眼科クリニックで緑内障の検診を受けていただけばと思います。(院長)
megurin2018

raitoupp

はやり目が流行っています。

 3学期が始まり、例年通り、インフルエンザが流行ってきましたね。インフルエンザ以外にも、アデノウイルスや溶連菌ののどの風邪なども流行っている様です。アデノウイルスのタイプによっては、結膜炎になることがあります。属にはやり目と言われていますが、「目やにが出た」「目が赤くなった」「まぶたが腫れた」と、症状は普通の結膜炎とあまり変わりません。ただ、はやり目は、学校や保育園はお休みしなければならない結膜炎に指定されているため、保育園の先生から「眼科受診を」と言われることもあります。眼科受診で、100%正確な診断がつかず、それでもはやり目の可能性が高く、「1,2日保育園お休みしてください」とお願いすることあります。急なお休みのお願いで、困っているお母さんの様子を見ると大変申し訳なく思いますが、時にかなり大流行して、角膜炎などを起こし、視力低下を来すこともある結膜炎ですので、ご協力のほどよろしくお願いします。
とても寒い日が続いています。早く春が来て、風邪のシーズンが終わってほしいですね。(院長)

当院受診の方へ、当院の受付時間等お知らせいたします

《受付》
・予約制ではありませんので来院順での受付となります。
・玄関の開錠時間は8:30です。
 受付時間 【午前】8:30から12:00
      【午後】12:00から17:30
  ※12:00から13:30はお昼休みですが受付は可能です。
 尚、診療開始時間は、午前は9:00、午後は13:30となっており土曜日のみ8:45より診療開始しております。
・初めての方ならびに再診の方でも、毎月、月初めの来院日には、保険証をご持参ください。また、受給者証(乳幼児(こども)、ひとり親、障害、特定疾患など)をお持ちであれば、そちらもご用意ください。
・保険証に変更があったとき、住所・氏名・その他に変更がありましたら、月の途中でもその都度お申し出下さい。
・また施設入所中の方は入所先の施設名もお知らせください。
・土曜日、平日の夕方以降は大変混み合うことが多いため、医師2名体制で診療を行っている、火曜日・金曜日での受診をおすすめしています。

《問診》
・初めての方、前回の来院から一定期間経過している方には、問診票の記入をしていただいております。

《検査》
・視力低下、黒いものが見える、目の奥が痛むなどの症状の方は、視力検査や眼圧検査を受けていただいてからの診察となります。

《診察》
・目の充血やかゆみ、異物感、乾き目などの症状の方は問診後、直接診察となります。
・診察の結果、緑内障や白内障、飛蚊症やその他眼底疾患の疑いのある方は、眼底検査(瞳孔を広げる目薬をさして眼底のすみずみまで観察する)を行う場合があります。
  ご注意:眼底検査後はぼやける、眩しいといった症状が3時間程度続きます。
検査後のお車の運転は非常に危険です。公共交通機関等をご利用してお越しいただくか、ご自身で運転してご来院された場合には、
院内で休憩してからのご帰宅をお勧めしております。

※予約制ではないため、原則として受付順に診療を行いますが、検査の内容や
緊急処置が必要な場合など順番が前後することがございます。
また小さなお子さんをお連れの方、感染症で隔離が必要な方を優先する場合も
ありますのでご了承ください。

《会計》
・すべての検査、診察が終了しましたら会計からお呼びいたします。
・お支払いは現金のみのお取り扱いとなっております。

《処方箋》
・お薬の処方については、原則として『院外処方せん』を発行しております。
・当院で発行する院外処方箋は、一部を除いて患者さまが『先発医薬品』か『後発医薬品(ジェネリック薬品)』を選んでいただくことがでるよう“一般名処方”の記載となっております。
・「調剤薬局」「保険薬局」「処方せん受付」などの表示がある薬局にご持参ください。
・処方箋には有効期限があります。発行日を含め、4日以内となっております(日曜・祝日を含む)のでご注意ください。

《眼鏡処方箋》
・眼鏡店の指定はありません。
お好きな眼鏡店へ1ヶ月以内を目安に眼鏡処方箋をご持参ください。

《領収書》
・当院では領収書の再発行はいたしかねますので、大切に保管いただくようお願いします。
  (領収書兼診療費明細書の一体型での発行となっております)

《その他のお知らせ》
※当院では、混雑時の対応として受付後の外出も可能となっております。ご希望の方は受付にお申し出ください。
混雑時以外でも、待ち時間短縮のため先に受付を済ませることも可能です。先に受付のみを済ませる場合、代理の方の来院でも構いません。
《例》ご家族の方が午前中に受付→午後からご本人が受診
尚、外出される場合にも、受付に5分から10分程度お時間をいただいております。予めご了承ください。

外出される方には『外出カード』をお渡ししています。
お戻りになられましたら、受付に『外出カード』をご返却いただき
お名前の確認をさせていただいております。

※労災で受診される場合、当院は労災指定病院ではありません。
治療費は全額、患者様の立替払いとなりますので、初診受付時にお申し出ください。(治療費は労災手続き後の返金となります)
ご不明な点は、お問い合わせ下さい。

※車いすや歩行器をお使いの方
  そのまま院内で使用していただけます。
  院内にも車いす2台ご用意しておりますのでご自由にご利用下さい。
  (お車までの院外へのお持ち出しも可能です)

※靴の履き間違えにご注意ください
冬用の長靴など、患者さんが集中すると”靴の履き間違え”が
時折見られます。当院では靴用の目印をご用意しております。
靴の管理にぜひご利用ください。
(受付担当 山本・はす池・山口)

目薬の使い方

いつも、どのように目薬を使っていますか?
正しい使い方を理解していただき、目薬の効果を十分に発揮し、治療の効果を得たいと思います。

★目薬の上手なさし方
①手を石けんと流水でよく洗います。
②首を後ろに傾け、下まぶたを引き、引いた下まぶたの内側に、1滴さします。
③容器の先が、まつげやまぶたに触れないように注意しましょう。
④あふれた点眼液は清潔なティッシュなどで拭き取ります。
⑤点眼後は、静かにまぶたを閉じて、しばらくまばたきをしないで、1分くらい目をつぶっておきます。
《ポイント》目薬をさした後に目をぱちぱちさせると、涙とともに鼻の方へ流れてしまいます。

★お子さんへの目薬のさし方
①嫌がって、動いてしまうと、容器の先が目に当たってしまい、危険です。しっかり固定する事が大切で、歯磨きをするときのように、頭側から保護者の方の足で、手や体を押さえるのも有効です。
②黒目の上に点眼しなくても、効果は同様に出ますので、そっと下まぶたを引いて、点眼すると、怖がらずに点眼する事ができます。
③せっかく点眼しても泣いてしまうと、効果が十分に出なくなります。ぐっすり眠っているときに、少しだけ下まぶたを引いて入れる方法もあります。
④どうしても目を開けれない時には、目の周りを清潔なガーゼやティッシュで拭いてから、目頭付近に点眼し、まばたきをさせると、目の中に入っていきます。

★気をつけていただきたいこと
①容器の先が、目やまつげについていませんか?
目薬の汚染の原因となることがあります。
②回数、滴数を守っていますか?
1滴で十分に効果が出るように作られています。指示がないかぎり、1回1滴で十分です。
③目薬の使用により、充血、かゆみ、腫れなどがでたら?
使用を中止して、医師に相談してください。
④他人の目薬や,期限の切れた目薬は使用しないでください。
その時の目の状態にあったものを処方してもらい、正しく使いましょう。

★疑問に思うことはありませんか?
Q1:目薬を入れる時の順番は?
A1:医師から指示がないときは、次の順番で点眼します。
①水溶性の目薬 ②懸濁性の目薬(濁った液で振ってから使用するもの)
③ゲル化する目薬(点眼後ゼリー状に固まるものの) ④軟膏

Q2:2種類以上の点眼をさすときの間隔は?
A2:3分から5分間をあけてさします。

Q3:目薬の使用期限は?
A3:未開封の場合は容器に記載されている期限内。
開封後は1ヶ月(点眼によっては、1週間と短いものもあります)。

Q4:1本の目薬は,どれくらい使えますか?
A4:1日に4回、両目に点眼すると、約2週間が目安です。

Q5:目薬の残量は?
A5:目薬のよってはラベルなどで、残量が確認しずらい薬もありますが、目薬を水平にして,底の液面をみるとわかりやすいです。

ぜひ、正しい目薬の使い方を身につけましょう。(看護師 田村・三木)

子どもに見られる斜視について(視能訓練士 小原)

1.はじめに
斜視は、発達段階にある子どもにとって視力の発達などに影響してしまう事があるため、早期に診断し必要な時期に治療していきます。
3歳6カ月健診や学校健診をきっかけに発見されやすいですが、子どもが大きくなってから発見されるケースもあります。視力の発達する時期は決まっており、その時期を逃してしまうと“視力が十分に発達しない”、“物を立体的に見る力(立体視)を得ることが難しい”といったことになりかねません。日常生活での保護者の方の視点が、斜視発見にとても重要になります。
今回は、斜視に関するお話をまとめてみました。

2.視力の発達
生まれてすぐ後は、眼の前で手が動くのが分かる程度、生後3カ月頃から急激に発達して人や手を眼で追いかけるようになります。それに合わせ、ピント合わせ(調節力)も発達し焦点が合ってきます。3歳頃には平均0.8~1.0に達し、6歳頃には大人と同じ程度になります。視力発達
       
  

3.斜視とは
物を見ようとする時、片眼は正面を向いていても、もう片眼が違う方向を向いてしまっている状態です。
子どもの約2%にみられます。
<種類>
1)内斜視
2)外斜視
3)上下斜視
     
★偽斜視
 一見斜視のようにみえても、見かけ上のもので本当に斜視があるわけではありません。
 鼻根部が低い乳幼児によくみられます。
斜視種類

4.斜視の原因
① 遠視、視力不良
② 両眼視機能の異常
③ 筋肉の異常
④ その他
神経、脳障害、遺伝、全身の病気etc

5.種類
① 乳児内斜視
・生後6カ月以内に発症した内斜視
・ほとんどが生後1カ月に発症します。
・症状
    ・片眼が内側に大きくずれている
    ・ずれる方は左右決まった訳ではなく、右眼の時、左眼の時と
     交代することがある 
    ・片眼を隠すと眼が小刻みに揺れることがある(潜伏眼振)etc

・乳児内斜視は発症時期の見極めが必要なため、本人の写真を持参してもらい、時期を確認します。
・治療 : ずれ幅が大きいため、手術で眼をまっすぐにすることが多い。
        早期の手術が望ましいと言われています。
              →物を立体的に見る力(両眼視機能)獲得のため
               視力が十分でない(弱視) → 訓練

②調節性内斜視
・遠視の矯正眼鏡をかけると眼位ずれがなくなる内斜視
・原因:遠視があり、ものをはっきり見ようと調節が過剰に働いたことに
よって起こります。
・1歳6ヶ月~3歳の発症が最も多くみられます。
・初期には両眼がまっすぐ向いている状態と内斜視の時があり、特に近くを見た時に内斜視になりやすいです。次第に遠くを見ている時にも内斜視になってきます。                                          
・治療 : 遠視の矯正眼鏡を掛ける
1調節性内斜視調節性内斜視

③間欠性外斜視
・斜視の時と斜視でない時(斜位)があるもの
          →ぼんやりした時などに斜視がみられます。
・子どもに最も多くみられる斜視
・発症時期 : 3~4歳
・原因 : 多くは眼を動かす筋肉のバランス
      両眼で物をみる力が弱いことと言われています。
・症状:疲れる、物がだぶってみえる、まぶしがる、片目をつぶっている、外見的に気になるなど。
・治療:軽度であれば、定期検査をしながら様子をみます。
      

④恒常性外斜視
・常に外斜視が出現している状態
・1歳未満に外斜視が出現する場合、間欠性外斜視から移行する場合があります。

質問コーナー
Q.3D映像は子どもの眼に影響するの?
A.私たちの眼は左右に離れているため、右眼と左眼では物の見え方が微妙に異なります。この両眼の見え方の違いを「視差」と呼びます。視差を脳が知覚して“空間の奥行き”を認識するようになっています。この視差を利用して、平面の映像を立体的見せているのが3D映像です。3Dメガネは視差を人工的に作り出す役割をしています。3Dでは、通常のピント合わせ(調節)と寄り眼(輻輳)のバランスが崩れ、眼精疲労を起こしやすいと考えられています。視聴者の中には、頭痛や2重に見える、乗り物酔いのような症状を訴えるというケースも報告されています。未だ解明段階の状態ですが、安全とは断言できないため、ゲームメーカーが6歳以下の3Dの長時間視聴は控えるよう勧告しているように、時間を制限すること、できるなら2Dで視聴することを勧めます。

Q.調節性内斜視の場合、常に眼鏡をかけなければいけないの?
A.眼鏡は入浴時、就寝時以外は基本常用となります。眼鏡をかけなければはっきり見えず、しっかり見ようとして内斜視の状態になってしまいます。この状態では、視力や両眼視の発達を妨げてしまったり、眼精疲労の原因となってしまいます。
また、遠視は経年変化がみられ、一時期内斜視が眼鏡装用によりなくなったとしても、再び内斜視となることもあるため、度数の確認や斜視の状態を長期的に確認していくことが大切になります。

Q.調節性内斜視の眼鏡は何歳になったら外せるのか?
A.遠視の度数は、調節性内斜視の80%以上に弱くなることがみられると言われています。
軽度の度数であれば、10歳以降に外せる子もみられます。また、たとえ度数が同じ程度でも、外せる年齢は個々でかなり差がみられます。
  
Q.外斜視は治るのか?
A.60%の子は現状維持、20%の子が改善、残り20%の子が進行すると言われています。現在、斜視が強くなければ経過観察となります。進行する場合もあるため、当院では半年に一度の定期検診を勧めています。
斜視が強く、”眼精疲労がある” ”2重に見える” ”外見上気になる”場合は治療をしていきます。方法としては、①訓練 ②プリズム眼鏡(光学的にずれを矯正するもの)を使用 ③手術があげられます。

お子様の目の位置などで気になることがあれば、眼科での検査を受けることをお勧めします。
院内にても上記内容につき掲示し、作成したパンフレットを用意しております。(視能訓練士 小原)
new_院内掲示小原

日本斜視弱視・小児眼科学会に参加して(視能訓練士 佐藤)

6月16,17日に金沢で行われた日本斜視弱視と小児眼科の合同学会へ参加してきました。
今回の学会では、各自治体での小児の眼科健診の実態について多く取り上げられていました。
まず、3歳児健診では、弱視の発見を目的としていますが、そこをすり抜けてしまうと就学前後まで弱視の発見が遅れてしまうことが、問題視されています。そこで、3歳児健診を補完するためにどう取り組むべきかを様々な面から検討がされていました。
現在、幼稚園・保育園では視力検査を実施することが法的根拠によって規定されています。当院でも、「幼稚園での視力検査の結果が悪かったので・・」と受診されるお子さんがいらっしゃいますが、幼稚園・保育園で視力検査を実施している所は全国的にも少ないのが現状だそうです。幼稚園・保育園で視力検査を実施することで、就学時健診よりも早期に弱視を発見することができ、治療も早期から始めることができます。そのためにも、幼稚園・保育園での視力検査の実施率の向上が、今、とても求められているそうです。

また、弱視の原因の多くは、強い遠視、強い乱視(屈折異常)があることで、視力の発達を遮ってしまいます。そのため、遠視、乱視の度合いを検査する「屈折検査」が重要視され、3歳児健診への導入が望まれています。ですが、3歳児健診に眼科専門医や視能訓練士が参加しているところは少なく、全国的にも3歳児健診で「屈折検査」まで導入しているところは少ないのが現状です。
今回の学会で取り上げられていた検査機器の中に、「スポットビジョンスクリーナー」という「屈折検査」の機器が注目されていました。特徴は、少し離れたところから短時間で両眼の度数を同時に測ることができ、測定中の患者さんへの負担も少なく、乳幼児でも測定できるようです。また、この機器は操作がとても容易で、眼科専門医や視能訓練士でなくでも容易に検査することが可能なため、小児科や3歳児健診などに導入しているところがあるそうです。
今後、多くの自治体3歳児健診で「屈折検査」が実施できれば、健診の精度向上が期待でき、早期に弱視を発見、早期治療に繋がることを期待したいと思います。

最後に、今回の学会で幼児の眼科健診の状況について知ることができ、健診の内容、健診時期について自治体によって様々だと言うことが分かりました。3歳児健診の精度向上も求められますが、3歳児健診で異常がなかったとしても、日常生活で少しでも気になることがあれば、一度眼科で検査を受けることをお勧めします。(視能訓練士 佐藤)
new_視力検査の男の子

学校健診を終えて

今の時期は、学校での視力検査や眼科健診の結果を持って受診する児童生徒の方が多くいらっしゃいます。旭川では、小中学校へ市内の眼科医が眼科健診として、各学校へ訪問する体制となっており、市外出身で内科と歯科健診しかなかった私は、入社当時その制度に驚いた事を覚えています。当院でも、現在4校を担当しており、私達視能訓練士は、院長に同行し、機器を使った簡易的な屈折検査(遠視・近視・乱視の有無・・・過去の「わいわい広場(視力について)」で詳しく説明しています)と、眼位検査(斜視の有無)を確認させていただいています。入社して14年経ちますが、毎年入学して1~2ヶ月しか経っていない小学1年生の初々しさや、整列して静かに待っている姿に感心したり、「なにこれ?痛い?」「楽しかった!」などと興味を持ち、声をかけてくれると嬉しくなります。
簡易検査であること、集団の中で限られた時間内で行っていることから、正確性には限りがあり、実際眼科受診にて再検査を行うと、学校より視力が良かったり、結局何も異常がなかったりする場合もあります。ただ、視力が良くても遠視や近視が隠れているために、眼鏡装用が必要になったり、目薬の治療が必要ななることも少なくはありませので、受診のきっかけとしては、健診は有意義と考えています。
以前に比べ、携帯電話やTVゲーム・パソコンなどが多く普及され、幼いお子さんでも近距離で画面を見ることも増えていると思います(我が家の3歳の息子も、いとこのお兄ちゃんのDSや、主人のパソコンの横に座って動画を見たりします)。視力結果が良くても、左右の差があったり、眼が疲れると言った症状があったり、眼を細めたり近づいてみようとする等、何かあれば一度眼科を受診して検査を受けて頂ければと思います。お子さんの成長期には、眼にも変化が起こりやすい時期です。
春から夏にかけて、特に平日夕方や土曜日はお子さんの視力検査でかなり待ち時間が長くなり、ご迷惑をおかけしています。お時間に余裕を持って受診してくださいますようお願いいたします。(視能訓練士 宮崎)
new_視力検査

アンパンマンのマーチ

 本屋で、とても興味のある本を見つけました。
「明日をひらく言葉」です。やなせたかしさんの多くの作品の文中からの珠玉の言葉、そのことに対するやなせたかしさんの思いが載っています。心にしみる言葉ばかりで、とてもストレートです。「人間が一番うれしいことはなんだろう?実に単純なこと。ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい」わかっていたようでわかっていなかったことかもしれません。
アンパンマンが、初めてテレビで放映されたのは、1988年だそうです。小さい子には、今でも大人気ですね。私は、怪盗ウォッチの名前がよくわからないため、診察のときに「機械の中に、アンパンマンとばいきんまんがみえるよ」とちょっと嘘を言わせてもらっていますが、みんな一生懸命見てくれます。
アンパンマンの主題歌の「アンパンマンのマーチ」の歌詞が出ていますが、「なんのためにうまれて なにをして生きるのか」も歌詞の一部で、とても小さい子にわかる内容ではなかったことに気づきました。やなせたかしさんも「わからなくてもいい」「そういうテーマの絵本やアニメを見たり、歌を歌ったりしているうちに子供の中になにかしらが入ってくる。考え続けて生きていけば見えてくる」と書いていました。アンパンマン、深いです!(院長)
new_あんぱんまん

日本視野学会に参加して

 秋田市で行われた日本視野学会へ参加しました。
視野が狭くなる病気といえば、まずは緑内障です。早期に見つけることができれば、進行を遅くする点眼治療を行い、視野を維持することができます。多くの患者さんが潜在しているこの病気を、どうしたら早期に、少しでも多くの患者さんを、見つけることができるのか、を検討していました。
網膜色素変性症は、残念ながら、今でも治療、進行予防ができない病気です。ただ、経過中におきてくる合併症をコントロールしていくことにより、少しでもよい見え方を維持できるよう研究がなされていました。
視野が狭いのに気づかず運転中に交通事故が起こった例があり、運転免許更新時の視野の広さの検査をどのように組み込んでいくかも検討されているとのことでした。高齢になると交通事故の割合が多くなる結果があるそうですが、単純に年齢的な部分と、視野が狭くなる病気があることをわからないまま運転して事故を起こすこともあるとのことで、その部分を確認していくことの難しさを感じました。
 緑内障は、大変身近な病気です。最近、健康番組などでも取り上げられことも多く、「検査をしてほしい」と希望されて受診される方が多くみられます。緑内障は、40歳以上の20人に1人の割合でみられる、決して少なくない病気でありながら、初期のうちには全く自覚症状のない病気です。検査をしてみなければ、緑内障なのかどうかわからない、ということになります。他の病気で、受診している方、コンタクトレンズ検診で受診している方にも、緑内障の検診を勧めています。特に、近視の強い方、ご家族に緑内障の方がいらっしゃる方には、是非一度受けていただきたいと思い、声をかけています。
緑内障の診断に必要な検査は、眼圧(目の硬さ)、眼底検査(眼底3次元画像解析を用いた網膜の厚さ)、視野(見える広がり)を行います。この3つの検査を行い、その結果をどのように判断し、その後どのように経過を見ていったらよいのかは、私たち眼科医の役割になります。
今は、診断機器も進歩しているため早期に発見することができ、また、早期に発見できれば、点眼治療を継続することにより、見え方を維持することができる病気になりつつあります。是非、一度眼科での緑内障検診を受けてください。(院長)
new_OCT1
new_OCT3
今回の学会でも、眼底3次元画像解析を用いた網膜の厚さの検査が、有効と、報告がありました。
眼底の断層写真を撮り、網膜の厚さを調べます。